研究室紹介About us

高度情報化社会と次世代デバイスの必要性

近年の高度情報化社会の発展は著しく、2025年にはデジタルデータの利用量が163ゼタバイト(=163兆ギガバイト)にも達すると言われています。まさに情報爆発時代の到来と言われ、大容量で超高速な情報処理が必要不可欠となっています。特に最近では、PC、スマートフォン、インターネットに留まらず、昨今注目を集めているIoT、ビッグデータ、AI等においても、その重要性はますます高まっています。

また、国内に目を向けると、2025年のIT機器の消費電力は国内総発電量(=10,000億kWh)の20%にも上るという試算もあります。つまり、低消費電力化も解決するべき大きな課題の1つとなっています。

このような現代の状況を鑑みると、大容量、高速、低消費電力を兼ね備えた「次世代デバイス(例えば、HDD・メモリなど)」は必要不可欠であると同時に、当該デバイスの研究開発は、世の中を豊かにし、人類・社会に大きく貢献すると考えられます。

高度情報化社会

当研究室の目標

当研究室では、上述のような「次世代デバイス」の創製、並びに、その学理の確立を目指し、磁性、誘電性、ナノ科学、さらには、光学、分子化学、フレキシブル工学が融合した新たな分野横断的最先端研究を推進しています。詳細は「研究紹介」をご覧ください。

当研究室の目標

共同研究

私たちの研究は、多くの国内・国際共同研究のもとで推進しています。これからも引き続き、研究のレベルアップ、国際競争力の強化、国内・国際ネットワークの構築を目指し、共同研究を進めていきたいと思っています。

共同研究

配属を希望する学生の皆様へ(その1:身につく力)

当研究室では、自らが問題意識を持ち、どのようにすれば、その問題を解決できるのか、自ら率先して研究を推進していけるような学生、そして、国内だけでなく国際的にも活躍できる学生を育成したいと考えています。

この中で、学部生・修士課程の学生さんには、課題・問題を解決するためのデザイン力を養っていただきたいと思います。

具体的には、はじめに私が課題・問題を与えます。その後、この課題・問題を解決するための仮説を学生さん自らで立てていただきます。次に、この仮説を証明するための材料・デバイスの作製プロセス・測定系の構築を行い、これに基づき、材料・デバイスの作製、観察、分析、測定を行っていただきます。仮説が正しければ、解決となり、そうでなければ、再度、新しい仮説を立て、フィードバックをかけます。これを何度も繰り返し、解決を目指していただこうと思っています。

博士課程の学生さんには、デザイン力に加え、課題設定にも取り組んでいただき、全体を見渡す俯瞰力も身につけさせたいと考えています。

また、これらの課題発見能力・解決力のみならず、協調性・リーダーシップ、そして、プレゼンテーション能力、さらには、多様な価値観や責任感、そして、倫理観、自己管理能力などを含む、いわゆる、総合的な人間力を養わせていきたいと考えています。

学生の皆様へ vol.1

配属を希望する学生の皆様へ(その2:世の中に発信する力)

研究活動を通じて得られた成果は、国内学会・国際学会で発表していただきます。

ここでは、研究成果をわかりやすく、かつ、的確に伝える能力を養っていただきます。これは研究者・エンジニアとしての素養の一つです。また、単に学会発表を行うだけでなく、他の研究発表もしっかり聞き、情報収集も行いましょう。より専門性が向上するとともに、幅広い視野・知見も得ることができます。さらには、自分自身の研究に反映できる場合もあると思います。また、他のグループの学生さん、研究者の方々、先生方とのネットワークも築き、共同研究に発展できればなお素晴らしいことと思っています。

また、学会発表のみならず、論文発表も行い、産業応用性の高い成果については、特許出願・展示会発表等にも繋げていきたいと考えています。そして、人類・社会に貢献できる研究を推し進め、世界を先導できる優れた研究者・エンジニアを育成していきたいと思っています。

学生の皆様へ vol.2

当研究室にご興味のある方は、ぜひお気軽にお声掛けください!!